2005年 11月 04日
舞踊暦を示すもの
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一つ目は帯に差したお扇子。舞台上で帯にお扇子を差す場合は時間がなくて仕方ないって事もあるけど、差して出る場合はきちんとしてるかしてないかでわかります。
二つ目がお扇子や小道具を落としたときや置いた小道具を取るときの対応。落とした場合は慌てず、きちんと膝をついて取れるかどうかでわかります。今回の舞台で置いたお扇子よりもかなり手前に座ってしまって、腕だけでなく上体を乗り出すようにしてとっている人とか、後ろ向きで傘を取るときにお尻を上げたままの人とか・・・。
三つ目は暗転になった後でも音だけはなってる場合や音がなくなっても暗転になるのが遅い場合にどうするか。音が切れて暗転になるまで待てない。緞帳が下りる場合は自分から客席が見えなくなると動いちゃう人、結構多いです。
4つ目に袖に引っ込むとき。客席から見えなくなるまできちんとできるか。ベテランさんでも踊り終わった後の脱力感で引っ込むときがだらしない人が。せっかくの素敵な踊りが台無しになっちゃいます。
踊る人の舞踊暦もですが、こういう細かいところを指導できるかという点でその人の師匠がわかっちゃいます。
踊り納めで「安来節」を踊っていた(座って鈴の入った竹棒をまわしたり投げたりするだけなんだけど)時に棒をすっ飛ばした経験あり。でも、絶対に途中で舞台から降りてはダメっていわれていたので片方だけ棒があるつもりで踊ってました。単に意地っ張りって話も・・・(^▽^笑)
でも、大事なのは失敗した後をどうするか。「本番での失敗は交通事故」っていうのはピアノの先生だけど、ほんとそうだと思います。
by CHIFFON_S
| 2005-11-04 12:19
| 舞踊